皆さんこんにちは。社会保険労務士の竹内です。
「労働問題の予防①」とタイトルを付けましたが、実際の労働問題に直面すると、経営者がいかに不利であるかを思い知らされる事になります。
同時に、問題の発生に至るプロセスの中で、予め防ぐ事が出来たものが非常に多い事にも気付くのです。
特定社会保険労務士を名乗るようになったものの、社労士の仕事はやはり労働問題の発生を未然に防ぐ事 「予防」にあると感じています。
実際の労働問題に対処していると、いくつかの共通点があることに気付きます。
その一つが、うちの会社に限って労働問題なんて起きるわけがないと思われていることです。
起きるわけがないと思う理由としては、次のような事があげられます。
1.労働問題なんて大企業での話
2.従業員とは家族的な雰囲気で接している
3.日頃から残業が有り、大変だから、その分賞与の支給は多めに出している
もちろん労働者数が多くなれば、トラブルのリスクも比例して大きくなるとは思いますが、たとえ一人でも、労働者がいれば、可能性はゼロではありません。
そして、大企業のように、問題に対する備えも知識も無い、無防備な状態ですから、ひとたび労働問題が発生すると、あれもこれもと、同時多発テロのように複数の問題を同時に抱える事になるのです。